髙井康行の記事一覧
検察抗告の全面禁止回避は妥当 髙井康行(弁護士、元東京高検刑事部検事)
再審制度の改正、中でも、再審開始決定に対する検察官の抗告を全面的に禁止するべきか否かを巡って自民党内が大荒れだった。最終的には、法務省が検察官の抗告を原則的には禁止しつつ、再審開始決定に重大な事実誤認、法令違反が認められる場合に限って抗告を認める制度を提案し、自民党がこれを了承する方向で落ち着きそうな雰囲気となっている。結果的には落ち着くべきところに落ち着いたということだろう。 再審請求者に...
【第1339回】判決が看過した社会的影響の重大性
弁護士 髙井康行 奈良地方裁判所は,安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也被告人に無期懲役を言い渡した。私は極刑であるべきだと考えるが、検察の求刑が無期懲役であったことを前提にすれば、相当な量刑というほかない。 この判決に対しては、山上被告人が旧統一教会によって不幸な人生を送らざるを得なかったことを理由に、罪一等を減じ有期懲役にすべきだったとする批判が一部マスコミやコメンテー...
【第1326回】「無期」求刑の見識を疑う
弁護士 髙井康行 検察官は、安倍晋三元首相銃撃で殺人罪などに問われた山上徹也被告人に対する求刑を極刑ではなく無期刑に止めた。極めて失当というべきだろう。この求刑に対しては、長崎市長射殺事件の死刑求刑との均衡を失しているとか、無期刑では同種事件の再発を抑止できないといった批判が容易に想定できるが,もっと問題なのはその論告の中身だ。 ●安倍氏の無念に無理解な検察 検...





